《 細部にわたり経験を反映しています 》
『本当のヨットはHRだよ』 とはベテランのヨットマンからよく聞く言葉です(ありがとうございます)
ではHRは他のヨットと一体何が・どこが違うのか?
これから数十回にわたり、1つずつご紹介してまいります。
【HRはここが違う】
その4:ボトム(Bottom)
今回はHRのボトムをご案内します。
HRのプロペラ・ドライブには『シャフト・ドライブ』のモデルと『セイル・ドライブ』の2モデルがあります。
シャフト・ドライブ艇の場合は写真のようにプロペラ・シャフトは露出しておらず、しっかりとカバーされており、浮遊物からシャフトを確実に守ります。
またシャフトがトンネルから出てプロペラまでのスペースに『ロープ・カッター』(ギザギザの鋭い歯の付いた歯車)が装備されており、絡んだロープを確実に切断します。
ラダーの前縁には頑丈なスケグが配され、ラダー・ブレードを守ります。
こうして全体を改めて見直すと、ロープや浮遊物が艫回りに潜り込んできてもプロペラやラダーに大きなダメージを与えることなく、最小限の抵抗でスムースに流れ去っていく様子がイメージできます。
《 細部にわたり経験を反映しています 》
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ではHRは他のヨットと一体何が・どこが違うのか?
これから数十回にわたり、1つずつご紹介してまいります。
【HRはここが違う】
その3:ビルジウェル(ビルジ溜まり)
皆さんの船の『ビルジ溜まり』はどんな形状でしょうか?
深さは?容積は?ビルジポンプの排出能力は?
衝突や亀裂・スルハルの破損・配管の取り回し不良による海水の逆流などの要因で船内に海水が流入してきた時、
最悪な『ビルジ溜まり』は、浅く 容積に乏しく ビルジポンプが申し訳程度の物しか付いていない場合です。
浅いビルジ溜まりでは、溜まったビルジは船のヒールなどにより簡単に遊動水となって船内を暴れ回ります。
そして大体 船内下部に位置するバッテリーやそのスイッチ類、バッテリーチャージャーやエンジンを不能にしてしまいます。
容積が乏しい場合も同じ事で、みるみる内に溜まってきたビルジと低排出能力のポンプでは流入に排出が追いつかない事態になってしまいます。
HRの『ビルジ溜まり』は充分な深さと容積そして何より強力なビルジポンプが装備されています。
HRには3つのビルジポンプが備えられています。
1. ハンド ビルジポンプ
2. オートスイッチ付電動ビルジポンプ
3. エマージェンシー(緊急)ビルジポンプ
エマージェンシービルジポンプは文字通り緊急時に 毎分165リットルの水を排出します。よくある5リットルのバケツの水を1.8秒で排出する能力です。
通常の多くの船に装備されているポンプの排出能力は毎分30リットル前後ですから、実に5倍近い排出能力が備わっています。
そして そのポンプは24Vで作動するより強力な物です。HRではスイッチパネルで2つの12Vスイッチを押下し、ポンプに24Vを供給しています。
写真の通り、キールがボトムラインから下げて取付けてあるのは重心を下げる為だけではなく、ビルジ溜まりの深さと容積を稼ぐのに一因しています。
《 細部にわたり経験を反映しています 》
『本当のヨットはHRだよ』 とはベテランのヨットマンからよく聞く言葉です(ありがとうございます)
ではHRは他のヨットと一体何が・どこが違うのか?
これから数十回にわたり、1つずつご紹介してまいります。
〔HRはここが違う〕
その2:キール
一般的なほとんどのヨットのキールが鉄製であるのに対して、HRのキールは全モデルが鉛製です。
ではなぜ鉛なのか?鉛は鉄に比べて次のような特長があります。
1) 鉛の比重は鉄の約1.6倍ある。同一体積(同一キールデザイン)の場合は重く重心が下がる
2) 錆びない
3) 柔らかいのでキールヒットした場合でも乗員と船体に与えるダメージが軽減される
4) 補修が容易
などがあります。
【重要】
1)に特に関係するのですが、
ヨットの安定性で〔バラスト比〕というのは最重要点でありよく耳にされるかと思いますが、多くの一般的なヨットのバラスト比が20%後半であるのに対し、(バラスト重量を公表していないビルダーは多々ある)
HRは全モデルで30%後半(37~38%)を確保しています。
この事が強風や荒れた波の中でもしっかりとした安定性と復元力を生み出しているのです。
またキールの取付け方や取付け位置にも有意義なコンセプトが多々ありますので、次回にご案内いたします。
《 細部にわたり経験を反映しています 》
『本当のヨットはHRだよ』
とはベテランのヨットマンからよく聞く言葉です(ありがとうございます)
ではHRは他のヨットと一体何が・どこが違うのか?
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〔HRはここが違う〕
その1:スタンション
HR372以上のスタンションは写真の通り、コーミングのキャップレールを下から貫通してきたSUS心棒で補強されています。
このSUS心棒はキャップレールから15cm突出しており、ほぼ同じ長さで下の艇内に入っています。
一般的なスタンションベースに乗っかってビスで止めただけのスタンションと いざという時
どちらが強いか・どちらが命を守ってくれるのかは一目瞭然で説明するまでもありません。
HRにはこのように外観だけでは他艇とは違いの分らない処がたくさんございますので、
これから数十回にわたり、1つずつご紹介してまいります。
スウェーデンが世界に誇る名艇『ハルベルグ・ラッシー』
世界的には『HR』、日本でも『HR』や『ラッシー』と呼ばれ親しまれています。
皆様方にそのHRの魅力をこのホームページでお伝えしてまいります。
どうぞご高覧くださいませ。